海外ツーリングなどでhit-airエアバックジャケット利用したい場合について


 非常に多くの質問があるのですが、「hit-air は航空便で送ることができるのか?」とう件についてです。多くの方が気にされるように、金属製の炭酸ガスボンベは危険物扱いでの輸送となります。
 hit-air のエアバックは炭酸ガスボンベから炭酸ガスが放出されることで膨らみます。が、作動するまでは炭酸ガスボンベは簡単に外すことができます。外した炭酸ガスボンベが未使用な場合は、再び装着して使用することができます(ただし、必ずメーカーである無限電光が指定しているタイプのボンベを使用する必要があります。ガスの容量を変えると もちろんメーカー保証外での使用となります)。ということは、
 
ことになります。危険物でないものは、通常の宅急便や国際小包で送ることも、ご自身の手荷物で運ぶことも可能ということです。残る問題は、炭酸ガスボンベをどう運ぶかということになります。炭酸ガスボンベを危険物扱いで海外に発送するのことは、送料の件でも法人でなく個人が輸送する難しさ(そもそも危険物の発送を受けてくれるところが少ないと思います)を考えると現実的ではありません。ではどうするかというと
 
ことになります。hit-airは国内よりも海外での販売数が多いぐらい、海外での利用が多い商品です。よって、アメリカやヨーロッパなど、多くの国でhit-airの代理店があります。これらの代理店を通してボンベを購入する方法があります。事前に、利用するホテルやレンタルバイクショップに発送をしておいてもらうと流れです。帰国時は残念ではありますがボンベは現地で捨ててくることになります。現地でhit-air用ボンベが入手できない場合には、残念ながらお勧めの方法は現在のところありません。たまに、ボンベの口径などが合えば問題ないと現地調達を試みる方もいらっしゃいますが、ボンベの口径が一緒でもガスの容量が違えばもちろんエアバックが作動しませんし、hit-air用のガスボンベは日本国内のボンベメーカーが内部を特殊加工しているものです。外見が同じでもhit-air用でないボンベは、金属シールの加工が違うので使えません。また、海外製の炭酸ガスボンベはボンベ内部に金属片の小さなゴミが多く入っていることが多いので問題です。

 ちなみに、北海道や沖縄へなどは国内の宅急便でも航空便を利用する場合があります。その場合は航空便でなくて陸送(船便を含む)で送ってもらうことが必要です。
 
 関東地方から沖縄・那覇市内でしたら、4日から5日で十分に届くはずです。北海道・札幌市内ならば2日から3日での配達となると思います。

 実は、海外へhit-airを持っていく方法として、海外旅行時の預け入れ荷物にhit-airを救命具扱いとして、その救命具が利用するボンベとしてhit-air用炭酸ガスボンベを同じく預け入れ荷物に入れて運ぶという方法も、あることはあります。が、この方法はチェックインカウンターで相当な説明が必要となりますし、規約上運ぶことができる(一応預け入れ荷物1つに付き炭酸ガスボンベ2本まで可能)と言い張っても、チェックインカウンターの責任者がダメだといったらそれで終わりです。また、直行便でない場合には経由地でコンテナから危険物が発見となることが多く、とても厄介です。経由地ではもちろん日本の法律でなく、現地の法律が適用となりますので普通の場合はその経由地でボンベを結局捨てていくことになります。メーカーである無限電光の社員もあまり利用しないと言っているお勧めできない方法です。

 また、近年日本国内の通信販売を利用してhit-airエアバック付ジャケット等を購入し、海外転送サービスを利用する方法を取られる方がいらっしゃいますが、もちろん海外転送サービスの会社の人は危険物扱いとなる炭酸ガスボンベが装着されていることなど気にしないで作業を進めるので、実際に空港でX線チェックを受けて発送不可となりどうしたらいいのか?という状況になってしまいます。現地でhit-air製品を手に入れることができれば、可能な限り現地の代理店からhit-airを入手されることをお勧めします(日本国内で購入した商品を現地で利用しても現地の代理店で保証を受けることはできません)。どうしても必要な場合は、
 
必要があります。